157.『それは丘の上から始まった』を読む―田中三郎の日記と照らし合わせて。序

（2023年10月20日投稿）

2023年は関東大震災から100年目の節目の年となりました。これに合わせて、それまで調査、研究されてきたことが新聞やテレビ、各機関が発表したウェブサイトなどで発表されました。関東大震災での流言飛語を題材にした映画も公開されました。関東大震災に関連した書籍の出版も多いようです。

さて、この「関連した書籍」の一つとして、「横浜における朝鮮人、中国人虐殺事件」に関する本が出版されました。書名は『それは丘の上から始まった』。著者は後藤周。出版社はころから。

「田中三郎の日記」はあの関東大震災の日から始まります。この当時、家族と一緒に横浜に住んでいた三郎さんは自宅全焼で罹災。結局東京に移住をするのでしたが、この関東大震災時のいろいろなことを多く日記に書き残しました。その中に「朝鮮人、中国人虐殺事件？」と思われる記述がありました。

「これは一体何？」

中の人は歴史好きではありますが、「朝鮮人、中国人虐殺事件」に詳しい訳でもない。そしてこの関東大震災のころの日本についても詳しくはありません。日本における近代史も一通り知っているだけです。なので三郎さんの記述を見て「何なんだろう？」と思っていました。

この本『それは丘の上から始まった』はその「田中三郎の日記」に書かれている「横浜における朝鮮人、中国人虐殺事件？」と思われる記述に関して、かなりのことを教えてくれました。

このことを中の人が「田中三郎の日記」と照らし合わせてまとめてみました。

関東大震災の時、田中三郎は次兄、田中規矩士とほぼ一緒に行動していたようです。

（中の人は歴史に関しては素人です。素人故に勘違いによる間違いもあるかと思います。ご容赦ください。そして間違いがありましたらご教示いただけると嬉しいです。）

11回に分けて書きました。だいぶ長編になると思います。どうぞお付き合いのほどをよろしくお願いいたします。

#それは丘の上から始まった

#横浜