田中三郎の日記

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大正13年7月

106.大正13年6月28日から7月5日 武高の唱歌の試験の採点。アメリカとの対日感情悪化?

6月28日(土)曇り 敬一兄は東高日。規矩士兄は体温36度7分になる。本日は稽古日なので、規矩士兄は弟子の来る度に床より起きて少し宛、教授す。木村、大谷、副島、市川、朝比奈、西宗、内山、伏島、岡3人、小倉氏稽古に来たる。黒澤氏よりうちわ、洋菓子を…

107.大正13年7月6日から7月11日。規矩士兄は松本楽器店に行く。敬一兄は教育音楽の理事会に行く。スイートカレーを作る。金線サイダー

7月6日(日)晴 午前中、余は浜松町に行き、夏帽子を買う。(2円95銭) 規矩士兄は松本楽器店に行き、ピアノを調べる。 本日より各新聞社は同盟して日曜の夕刊だけ休刊する由。 竹須さん来たる。 午後、父母、規矩士兄、敬一兄は散歩に出る。山中小学校近く…

108. 大正13年7月12日から7月14日。松方公の国葬。お中元の季節。田中家では7月盆。

7月12日(土)曇り 本日は松方公の国葬にて正則は休み。小学校は式がある由。 豊増、伏島、副島、朝比奈氏稽古に来たる。副島氏より砂糖を下さる。また、市川氏は和歌山に帰省せると。女中、中元にハンケチーフ(ハンカチ)を持って来たる。 規矩士兄は竹須…

109.大正13年7月15日から7月17日。省電にて。東京の中野の日本音楽協会にて敬一兄が講義を持ちます。

7月15日(火)曇りにわか雨 父は背中や首元のおできが治らぬので、麹町の土井博士に見てもらいに行く。規矩士兄は添人として行く。場所は時澤氏に尋ねる。博士の宅診は火、木、土の由。初診は10円。午後より診察との時澤氏の話にて、10時ごろ家を出たが、行…

110.大正13年7月18日から7月21日。中谷氏が調律に来る。

7月18日(金)晴 午後、中谷氏(調律師)ピアノ調律に来たる。親子丼、サイダーを馳走す。夜、洋服屋、敬一兄の上着(カシミヤ)の仮縫いを持って来たる。湯に入る。隣の後藤氏の息子、安全組合の報告書を持って来たる。湯に入る。隣の後藤氏の息子、安全組…

111.大正13年7月22日から7月27日。三郎氏がよく散歩に出かける大佛って?

7月22日(火)晴 朝、規矩士兄と散歩。父は土肥博士宅に出る。余は規矩士兄の使いで大森郵便局に為替(60円)の支払いを受けに行ったが、委任状がないので不可。午前中、井口氏稽古に来たる。夕方、余は大佛に散歩。規矩士兄、敬一兄も散歩に出る。教育音楽…

112.大正13年7月28日から8月1日。木村さんのピアノ。共益商社書店から原書を買った。敬一兄は音楽講習会講師をする。

7月28日(月)曇り時々晴朝、散歩する。午後、規矩士兄は多摩川に散歩に行く。夜、父、敬一兄、規矩士兄外に出る。湯に入る。本日同声会の名簿来たる。敬一兄は講習会の準備で忙しい。 7月29日(火)晴 節約は大なる歳入なり 明治天皇祭(正則休業) 父は医…