田中三郎の日記

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129.余談・補遺1 「NHKスペシャル|「映像記録|関東大震災 首都壊滅の三日間」(2023年9月3日)

2023年9月3日、NHKで放送された
NHKスペシャル|「映像記録|関東大震災 首都壊滅の三日間」という番組を見ました。その中で三郎さんの長兄、敬一兄が勤務、地震の時にそこにいたと思われる月島の様子(月島第二小学校に勤務していました)や、
あの大災害を起こしてしまった「被服廠跡」の災害後の映像などがありました。この被服廠跡には震災後三郎さんが出かけています。大正12年11月16日。大井町の自宅からなんと徒歩で出かけました。
この時代の人々は健脚ですね。Googlemapによると大森駅から旧被服廠跡まで15kmと出ました。三郎さんの自宅は住所は大井町ですが、駅は大森の方が近いようです。現在の所、自宅の場所の特定が出来ていません。
何がともあれ往復30㎞。20歳の青年とはいえスゴイですね。
そしてこの被服廠跡では慰霊のための祭壇が設けられていて、三郎さんもお詣りをしました。
三郎さんは
「参詣人の置かれた花は、うず高く積もり、一種感にうたれる。」と書きました。
被服廠跡での火災旋風の様子も放映されていましたね。
三郎さんたちが避難した「神奈川県立横浜第一中学校」(現在の神奈川県立希望ケ丘高等学校。現在の校地とは違う神奈川県横浜市西区藤棚町にあったようです)
の校庭も条件が悪かったら被服廠跡と同じようになっていたかもしれません。間一髪の所だったと思います。
被服廠跡はだだっ広い平地で墨田川のほとり。横浜第一中学校はGooglemapによれば高台の山の上です。本当に運命の分かれ道。田中家は「不幸中の幸い」であったことを思いました。
今回の放送で、「この大災害を記録しなければ」と命がけで記録をした映画人がいたことを知りました。この人たちがいなければ、現在私たちがこうやって当時の動画を見ることが出来ない訳です。大きな仕事をされたと思います。
カラーになっていると生々しさが際立ち、この日記の「リアル」を見ることが出来ます。良い番組でした。
再放送はいつされるかな?もし再放送されるのであれば是非!